電気設備とは
21世紀に入り、電気を安定的に供給する電気事業、そして、発電から送配電、電気を使用する機器までの一連の電気設備をはじめ、電話設備、防災設備、情報通信設備などを含めた、多様にして不可欠な電気設備を社会に提供する役割を担うのが、電気設備業界です。
ビルの電気設備はこうなっています (ビルで使う電源は次のように供給されています)
まず電力会社の配電線路から高圧6,600Vにて受電します。次に変電設備によって高圧6,600Vを低圧三相415V、200V、単相200V、100Vに降圧し、動力幹線、電灯幹線を通じてビル内へ供給されます。もし電力会社から電気の供給がストップしても、非常用自家発電設備が起動して、電気が必要な設備の電源を確保できるようになっていて、万が一の停電にも備えています。
画像・資料提供:(社)富山県電業協会
住宅の電気設備はこうなっています (電力配線設備)
近年の住宅は情報技術の進歩により、さまざまな施設で電力需要が増えてきています。その需要に応えるためにも十分な電力の供給が必要で、新しいエネルギーとして太陽光発電設備の導入も行われています。家の隅々にまで配線が張り巡らされていますが、これは人間の体に例えると「血管」と同じです。
画像・資料提供:(社)富山県電業協会
住宅の電気設備はこうなっています (情報化配線設備)
近年、住宅のIT(情報技術)化はめざましいものがあります。一般にTV放送といっても地上波放送、衛星放送、CATV(ケーブルテレビ)があり、それらがさらにアナログとデジタルに分かれています。また、通信も一般電話のほかに、ISDNやCATVを利用したインターネットはじめ、将来的には電力引込ケーブルを利用したものも研究されています。情報化配線は建物内の「神経」といえます。
画像・資料提供:(社)富山県電業協会